皮膚悪性腫瘍

ひふあくせいしゅよう

保険診療

日光角化症にっこうかくかしょう

高齢者の日光暴露部(顔、手背や唇)に生じる、紅色のかさかさした病変で、長期の日光暴露が原因です。見た目はただの湿疹にみえますが、放置すると一部は有棘細胞癌(浸潤癌)に将来進展する可能性がありますので、専門医による診断が重要です。治療は外科的切除、イミキモド外用、凍結療法などになります。

ボーエン病

日光角化症と同じく、有棘細胞癌の早期病変であり、有棘細胞癌に進展するのは3-5%と報告されています。高齢者に生じ、たいていは単発ですが、多発性はヒ素と関連が高いです。(慢性農薬中毒、汚染井戸水の使用、集団ヒ素中毒など)境界鮮明な紅褐色局面で、色調が不規則であることが多いです。治療は外科的切除になります。

有棘細胞癌ゆうきょくさいぼうがん

日光角化症、ボーエン病や瘢痕性病変から生じることが多く、高齢者の露光部(顔面、手背など)にできます。転移して命に関わることもしばしばあり、本疾患を疑った場合は速やかに適切な医療機関に紹介させて頂きます。

基底細胞癌きていさいぼうがん

皮膚癌の中でとても多く高齢者の顔面によくできます。紫外線が原因で、80%以上が顔面に生じ、特に正中部に多いのが特徴です。転移は稀なので命に関わることはほぼありませんが、局所破壊性が強く、日本人では黒色調が多いです。治療は外科的切除になり、切除不能例では放射線療法による治療が必要になる場合があります。

悪性黒色腫あくせいこくしょうくしゅ(メラノーマ)

日本人は中年~高齢者の足の裏、爪に生じるものが多いです。ほくろの様に見えることが多いですが、悪性度が高く専門医による診断が重要です。悪性黒子型、結節型、表在拡大型、末端黒子型の4病型に分かれますが、日本人は末端黒子型が多いのが特徴です。悪性度が高いため、本疾患を疑った場合は適切な医療機関に紹介させていただきます。

乳房外にゅうぼうがいパジェット病

高齢者に多く、湿疹によく似た病変で、外陰部、肛門部、わきに好発します。見ためは湿疹にとても似ていて、たいていの方は癌だと思って来院されないため、専門医による診断が重要です。専門的治療を要するため、本疾患を疑った場合は適切な医療機関に紹介させていただきます。

菌状息肉症きんじょうそくにくしょう

皮膚原発のリンパ腫の中で最も多く、約半数を占めます。紅斑期、扁平浸潤期、腫瘍期と10年以上の経過で進展する経過の長い病気です。初期病変は赤いカサカサであり、診断が難しい場合もあります。湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬などとの鑑別が必要であり、専門医による診断が重要です。本疾患を疑った場合は適切な医療機関に紹介させていただきます。