ドクターブログ

赤ら顔(酒さ・毛細血管拡張症)の原因と治療 BBL光治療を皮膚科専門医が解説

さかい皮フ科クリニック院長の酒井大輔です。
皮膚科専門医として日々診療する中で、「鏡を見るたびに頬や鼻まわりの赤みが気になる」「お風呂に入ったあとや運動をしたあと、お酒を飲んだあとに顔が赤くなりやすい」「ファンデーションを重ねても赤みが透けて見える」といったお悩みをよくお聞きします。

こうした「赤ら顔」は、医学的な病名ではありません。
酒さ、毛細血管拡張症、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎など、背景にある原因はさまざまです。
原因によって適した治療は異なるため、まずは皮膚科で赤みの原因を見極めることが大切です。

当院では、皮膚科専門医を中心として、まず赤みの原因を見極めることを大切にしています。
保険診療の対象となる皮膚疾患がある場合には、その疾患に対する治療を行います。
また、持続する赤みや毛細血管拡張に対する自由診療として、BBL光治療も行っています。
この記事では、赤ら顔の原因や症状、酒さ・毛細血管拡張症との関係、保険診療でできること、そしてBBL光治療の特徴・料金・副作用について、できるだけ分かりやすくお話しします。

赤ら顔とは?

「赤ら顔」は医学的な病名ではなく、頬や鼻を中心とした赤み、ほてり、毛細血管の目立ちなどを表す一般的な言葉です。その原因は患者さんによってさまざまです。

代表的な原因の一つが「酒さ(しゅさ)」です。
酒さでは、頬や鼻などの赤みが続いたり、ほてりや刺激感を伴ったりするほか、毛細血管が目立つことがあります。
人によっては、ニキビに似た赤いぶつぶつ(丘疹)や膿をもったぶつぶつ(膿疱)が出ることもあります。

一方、「毛細血管拡張症」は、皮膚表面に近い細い血管が拡張し、赤い線状・網目状の血管が目立つ状態を指す言葉です。
酒さに伴って毛細血管拡張がみられることもあれば、酒さとは関係なく血管が目立つ場合もあり、この二つはイコールではありません。

酒さ(しゅさ)の主な原因と悪化因子

酒さがなぜ起こるのか、そのメカニズムは、現在のところまだ完全には解明されていません。
自然免疫の異常、神経や血管の反応、皮膚バリア機能、紫外線など、複数の要因が絡み合って起こると考えられています。
毛包虫(ニキビダニ)の増加が一部の酒さに関係していることも分かっています。

酒さでは、次のような刺激をきっかけに赤みやほてりが強くなることがあります。

  • 紫外線
  • 寒暖差や高温環境
  • 入浴・運動などによる体温上昇
  • 精神的なストレス
  • アルコール
  • 辛い食べ物
  • 熱い飲み物
  • 肌への強い摩擦や刺激の強いスキンケア

ただ、何が悪化因子になるかは人によって差があります。
すべてを一律に避けるのではなく、ご自身の症状が悪化しやすいきっかけを把握し、無理のない範囲で調整していくことを診察でもお勧めしています。

赤ら顔の症状とセルフチェック

赤ら顔の症状は人によって本当に違います。
一時的に顔が赤くなりやすい方もいれば、頬や鼻の赤みがずっと続いている方、毛細血管がはっきり見える方、ひりつきや熱感を伴う方もいらっしゃいます。

次のような症状が続く場合は、酒さや毛細血管拡張症などが関係している可能性があります。

  • 入浴後や運動後、飲酒後の顔の赤みが長く続く
  • 頬や鼻の赤みが普段から目立つ
  • 皮膚の表面に細い血管が透けて見える
  • 顔がほてりやすい、熱感がある
  • 化粧水やスキンケア用品がしみやすい
  • 赤みとともに、ニキビのような赤いぶつぶつや膿疱ができる

赤みの経過には個人差があり、「時間がたてば自然に治る」とは限りません。
症状が続く場合や日常生活で気になる場合は、一度皮膚科にご相談いただくことをお勧めします。

自己判断せず、皮膚科で診断することが大切です

顔の赤みは、酒さや毛細血管拡張症だけでなく、ニキビ、接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など、さまざまな皮膚疾患でもみられます。
見た目だけで区別することが難しいケースも少なくありません。

原因が異なれば、適切な治療も異なります。
自己判断で刺激の強い化粧品や市販薬を使い続けてしまうと、かえって皮膚のバリア機能が低下し、赤みや刺激感が悪化することもあるため、注意が必要です。

当院では、赤みの出方、毛細血管の状態、丘疹・膿疱の有無、皮膚炎の有無などを確認したうえで、症状に応じた治療をご提案しています。

赤ら顔の原因に応じた治療

保険診療の対象となる場合

赤ら顔の背景に、酒さの丘疹・膿疱や脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎など、保険診療の対象となる皮膚疾患がある場合には、それぞれの疾患に応じた治療を行います。
たとえば、酒さの丘疹・膿疱に対しては、メトロニダゾール外用薬などが治療の選択肢になります。

一方、BBL光治療は保険適用外の自由診療です。
持続する赤みや毛細血管拡張が気になる方に対し、肌の状態を確認したうえで適応を判断します。

BBL光治療による赤ら顔治療

当院では、持続する赤みや毛細血管拡張に対する自由診療として、IPL(Intense Pulsed Light:強力なパルス光)に分類される「BBL」を導入しています。

BBLは、さまざまな波長を含む広帯域の光を照射する治療です。
ヘモグロビンに吸収されやすい波長帯の光を利用して拡張した血管に熱作用を与え、赤みや毛細血管拡張を目立ちにくくすることを目指します。

ただし、BBLは赤ら顔のすべての原因に適した治療ではありません。
皮膚炎がある場合や炎症の強い酒さなど、肌の状態によってはBBL光治療の適応とならないことがあります。診察で症状を確認したうえで、BBL光治療が適しているかを判断します。

BBL光治療が選択肢になりやすい方

  • 頬や鼻まわりの赤みが持続している方
  • 細い毛細血管が目立つ方
  • 酒さに伴う持続性紅斑・毛細血管拡張が気になる方
  • 炎症が強くなく、持続する赤みや毛細血管拡張が主な症状となっている方
  • ダウンタイムをできるだけ抑えながら治療したい方

肌の状態、日焼けの程度、既往歴などによっては、施術をお勧めできない場合もあります。
最終的な適応は、診察のうえで判断させていただきます。

BBL光治療の痛み・ダウンタイム・治療回数

痛み

照射時に、輪ゴムで軽く弾かれるような刺激を感じることがあります。痛みの感じ方には個人差があります。

ダウンタイム

施術後に一時的な赤みやひりつきが出ることがあります。
肌の状態に問題がなければ、施術直後からメイクが可能です。施術後は紫外線対策を十分に行ってください。

治療回数

必要な治療回数は、赤みの程度や範囲、原因、反応によって異なります。
当院では、目安として1か月程度の間隔で複数回の治療をご提案することがあり、5回コースもご用意しています。効果や必要回数には個人差があります。

BBL光治療の副作用・リスク

BBL光治療では、照射後に赤み、ひりつき、腫れ、かさぶたなどが生じることがあります。
また、まれに水疱、毛嚢炎などが起こる可能性があります。肌の状態によって反応の出方には個人差があります。

施術前後の日焼けは、皮膚トラブルのリスクを高める可能性があります。
治療期間中は日焼け止めを使用し、強い紫外線を避けるようにしてください。

BBL赤ら顔治療の料金(税込)

部位 1回 5回(1回あたり)
鼻横のみ 5,500円 22,000円(4,400円)
両頬部 11,000円 49,500円(9,900円)
鼻横+両頬部 15,400円 66,000円(13,200円)
  • 上記はすべて税込価格です。
  • 施術1回目は初診料2,200円、2回目以降は再診料1,100円がかかります。
  • 料金は2026年8月31日時点のものです。最新の料金は当院ホームページの料金ページをご確認ください。

明石市・加古川市から来院される方へ

さかい皮フ科クリニックは兵庫県三木市別所町に位置し、神戸電鉄粟生線「志染駅」から徒歩3分です。
また駐車場スペースも広いため三木市内はもちろん、明石市・加古川市など近隣エリアからも、赤ら顔や毛細血管拡張、BBL光治療についてご相談いただいています。

明石市・加古川市で、赤ら顔や毛細血管拡張について皮膚科で相談したい方、BBLなどの光治療を検討されている方は、まずは赤みの原因を確認することが大切です。
気になる症状がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

赤ら顔・BBL光治療についてよくある質問

Q1. 赤ら顔は保険診療の対象になりますか?

赤ら顔の原因によって異なります。
酒さの丘疹・膿疱や皮膚炎など、保険診療の対象となる皮膚疾患が原因の場合には、それぞれの疾患に応じた治療を行います。
BBL光治療は保険適用外の自由診療です。まずは赤みの原因を正しく診断することが大切です。

Q2. 酒さでもBBLを受けられますか?

酒さに伴う持続する赤みや毛細血管拡張に対して、BBL光治療が選択肢になることがあります。
ただし、炎症が強い場合や皮膚炎を伴う場合などは、BBL光治療の適応とならないことがあります。診察で肌の状態を確認したうえで判断します。

Q3. BBL光治療は痛みがありますか?

輪ゴムで軽く弾かれるような刺激を感じることがあります。痛みの感じ方には個人差があります。

Q4. BBLは何回くらい受ける必要がありますか?

必要な回数は症状や治療への反応によって異なります。
当院では1か月程度の間隔で複数回の治療をご提案することがあり、5回コースもご用意しています。

Q5. BBLを受ければ赤ら顔は完全に治りますか?

治療効果には個人差があり、赤ら顔の原因や程度によっても異なります。
BBL光治療は、持続する赤みや毛細血管拡張を目立ちにくくすることを目指す治療であり、すべての赤ら顔を完全に治す治療ではありません。
酒さでは、悪化因子への対策や適切なスキンケアなども大切です。

赤ら顔でお悩みの方は皮膚科にご相談ください

赤ら顔は見た目が似ていても、原因によって適した治療は大きく異なります。
酒さ、毛細血管拡張症、皮膚炎などを適切に見分け、原因や症状に応じた治療を選択することが重要です。

当院では、皮膚科専門医を中心として、まず赤みの原因を診断します。
BBL光治療をご希望の場合には、肌の状態を確認したうえで、自由診療としての適応を判断しています。

当院は三木市にあり、明石市・加古川市など近隣エリアからもご来院いただいています。
頬や鼻の赤み、ほてり、毛細血管の目立ちなどでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

監修
医療法人社団 さかい皮フ科クリニック
理事長 酒井大輔
・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
詳しい経歴はこちら

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